ポーラリンクルショットの開発秘話がNHKの逆転人生で、テレビ放送されていました。
「シワが改善!夢の美容液」という商品開発から販売に至る15年間の道のりを、プロジェクトリーダーの末延則子さんと、その開発チームの、順風満帆とはいかない研究、なんども挫折しながら最終的に医薬部外品として厚生労働省の認可を得るまでの、そのストーリーです。
私も実際にリンクルショットを使っておでこのシワが薄くなったので、この放送を楽しみにしていました。
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感動して、ついもらい泣きしてしまったくらい良かったので、テレビ放送を見逃してしまった方のために、放送内容を記載しますね。
テレビの影響でだいぶ反響ががあるようですが、リンクルショットは偽物が出回っているので、公式サイト・店舗以外で購入しないでください~~)
リンクルショット 開発秘話「夢の美容液 誕生まで」
IKKO、井森美幸も興味津々!日本で初めて、国がシワの改善効果を認めた美容液。発売するやいなや大きな話題を呼び、2年で売り上げ260億円のヒット商品となった。開発したのは業界4位のメーカー。リーダーはまったく期待されていなかった末延則子さん(52)。商品化経験ゼロの落ちこぼれ研究員だった。しかし地道に研究を続けた結果、意外なシワの原因を発見。15年の苦労が報われ、ウーマンオブザイヤーに輝いた。
冒頭にリンクルショット開発チームの一員である檜谷季宏さんがでてきます。
ポーラ公式サイトにもでてくる檜谷さんですが、右側にしかリンクルショットを使用していないので、両側のほうれい線の深さがとてもはっきりとしています。
テレビで見てても、長年の使用でそんなに差がでるの?というくらいその差が歴然としていました。
そして、リーダーの開発の主役である末延則子さんが登場。
地味な研究員として過ごしてきた末延さんは35歳の時、「シワ改善美容液を開発せよ」と突然の任命を受けます。
突然リーダーの抜擢を受けた末延さんですが、それまでは研究員として結果をだせたこともなく、気になることがあると延々と考えてこだわってしまうせいか、仕事もはかどらなかったようです。
上司からも「そんなに期待してないから、まあ、気楽にやってよ」みたいな言葉をもらいましたが、業界最大手「資生堂」が、シワで国から第1号としての認可をもらうとはりきっていたので、「これで当てれば一発大逆転」と内心では思っていたようですね。
当時はシミに効く薬用化粧品はあっても、シワに効く薬用化粧品はまだ日本にはなかったので、この商品が開発され厚生省で認可された医薬部外品となれば、日本で初、シワ改善第1号の商品となるので、その売上げも莫大なものとなります。
開発のスタートはシワの基礎研究から
そもそもシワってどうしてできるんだろう、シワのある皮膚と、シワがない皮膚とでは何が違うのか、そこから調べようとこの研究はスタートしました。
研究員たちが「え、そこから始めるの?何年かかるの?」「ゴールのないマラソンのようだ」と言った地道な作業は毎日スライドガラスに載せた皮膚のサンプルとにらめっこ。
そして1年半後、ついにシワの原因を突き止めます。
シワの原因をつきとめる
皮膚の中には、エラスチン・コラーゲン・ヒアルロン酸などがありますが、シワのそばに好中球エラスターゼ(皮膚が傷ついたときに白血球から分泌される酵素)があることを見つけました。
この好中球エラスターゼは傷を修復するときに、肌のハリに必要な「コラーゲン」や「エラスチン」などの真皮成分を分解してしまいます。
ではなぜ、シワの近くに好中球エラスターゼがあるのか?
それは紫外線を浴びたり笑ったりすることで皮膚に圧力がかかり軽い炎症が起きます。それを傷だと勘違いして好中球エラスターゼが過剰分泌される・・・ということなんですね。
そして、加齢で肌が生まれ変わるスピードが遅くなるため、生まれたシワがそのままお肌に定着してしまいます。
5400種から見つけたシワの有効成分ニールワン
それなら好中球エラスターゼの働きを阻害するものを見つければよいのでは?
ということで、地道な実験から5400種の物質からシワに効くたたった1つの物質「ニールワン」を発見します。
このニールワンを見つけるまでに1年半かかりました。
でも、このニールワンには、化粧品において最大の弱点があったのです。
ニールワンの最大の弱点「水」
ニールワンは水に溶けると、だんだん効果が薄れてしまうという弱点があります。
スキンケア商品は、肌に浸透させるため多くの商品に水が入っているのですが、ニールワンは3年ほどたつと効果が薄くなってしまうそうで、これがプロジェクトの最大の問題となりました。
厚生省で認可してもらう条件に
- 3年間は品質が持続
- 効果
- 安全性
という条件があるので、国の承認を得て医薬部外品となるためには、この条件は絶対にクリアせねばなりません。
医薬部外品にならなければ「シワが改善!」と堂々と言えないのです。
ここから長い長いトンネルに入ります。
いろんな人に勇気づけられて
ニールワンの問題に悩みながら、その間、結婚、出産した末延さんはお家でも悩みが続きます。
開発から5年がたち、会社でも結果がだせないプロジェクトに陰口が叩かれるようになり、先が見いだせないチームは、暗雲立ち込めていました。
その間、多くの人に励まされて、助けられたといいます。
年間3億8千万売り上げるというトップセールスの佐藤幸枝さんからは、「明るくしていないと運が逃げる、次はどんな商品開発してるの?悩みを解決する商品を作ってね、楽しみに待ってるから」と勇気づけられます。
ポーラはいまでこそネット通販がありますが、以前は訪問販売や店舗での売り方が主流でした。
1対1のフォローとアフターケアで常にお客様と接しているポーラ販売員の言葉は、現場の声として心に響きますよね。
チョコミントのアイスクリームからヒントを得る
ニールワンの水問題は、意外なところで解決案を見つけることができました。
それはランチにでてきた、チョコミントのアイスクリーム。
チョコミントの中にチョコの粒々が入っています。これと同じように、ニールワンを水に溶かすのではなくチョコのようにクリームの中に練り込んで安定させ、肌が本来持っている水分で、肌に溶かしていけばいいのでは?ということに気づきました。
そして、プロジェクトチームは開発をさらに進めていくことになりました。
だからリンクルショットのテクスチャーは固いんですね・・・・・・納得。
医薬部外品への審査にむけて
訪問販売での業績が悪化していく中、会社は5年で100億近くの売上減少に悩んでいました。
この危機的状況を脱するには、「シワが改善するクリーム」と堂々と言える厚生労働省の認可が絶対必要になります。
- 3年間は品質が持続
- 効果
- 安全性
ニールワンの3年問題もチョコミント方式でクリアしましたので、次は効果と安全性です。
被験者に数か月使用してもらい、シワが10%減少したテスト、アレルギーテスト、さまざまな実験やテストを繰り返し、2009年6月、いよいよ厚生労働省の審査に挑みます。
2013年の白斑問題ですべてがストップ
2013年に医薬部外品で認可されていた化粧品で、白斑問題がでてきました。
この出来事のせいで、厚生労働省の審査がストップ。
1年たっても2年たっても、審査の再開のメドが経ちませんでした。
ここで会社から、化粧品としての販売はどうかという声もあがります。
- 医薬品(国が認可)病気の治療薬
- 医薬部外品(国が認可)症状の防止・緩和・美容・衛生
- 化粧品
※化粧品は薬機法のきまりでシワが改善とは言ってはいけない
リンクルショットはシワを改善する美容液ということを自信を持っておススメしたい、全国にいる販売員さんに堂々と売ってほしいという思いから、
あきらめたくない、できることはすべてやろう。
と、安全性についてさらに深くテストすることにします。
140人に1年間リンクルショットを使用してもらい、問題はないか、かゆみやかぶれ、色素の異常はないか、などの9項目を医師が1年間に渡りチェックし続け、ずべての項目に「安全である」という結果をもらったこと、再審査までに1億円という費用をかけて安全性をとことん追求していきます。。
医療機関や研究所から、ここまでやらなくても?と言われるくらい、徹底的にできることすべてやったそうです。
そして再び厚生労働省から、2年ぶりの審査再開の連絡がきます。
トラブル時の対応を聞かれて
白斑問題のときに露出した、企業の対応も問題になりました。今は化粧品はどこでも購入できるため、本当にその会社のものを使って白斑が起きたのか?ということも、大きな問題になりました。
そのためこのリンクルショットは、販売は対面式の委託販売のみ、2年間はネット販売はしない、どんな小さな問題でも対応できるようフォロー、アフターケアの徹底など、なにかあったときにすぐに企業として対応できるよう体制を整えることを約束しました。
そして審査再開から5か月
厚生労働省から「医薬部外品として製造・販売を認める」という認可をいただきました。
国が認めた日本初のシワ改善美容液の誕生です。
ゴールまで15年
やっと製造にたどりつけたときは、その生産ラインをずっと眺めていたそうです。
工場で聞こえるガタンガタンという音が「がんばったね、がんばったね」と聞こえ、涙が止まらなかったそうです。
35歳ではじめた開発のスタートは、50歳でゴールテープを切ることができました。
そして、開発チームのリーダーだった末延さんは2018年ウーマンオブザイヤ―を受賞!
15年の苦労が、日本中から認められたんですね^^
リンクルショット開発秘話を見た感想
なにかを1つ作り上げていくということの大変さをつくづく感じました。
問題があってもめげない、めげても立ち直る力強さ、できることはすべてやろうという、プロジェクトに関わる人はもちろんのこと、それを支える人々、みんなの頑張りが、今の成功へ導いていったのだなあとつくづく感じました。
リーダーの末延さんは現在は研究部門の役員をされているようですが、ほのぼのとしてて親近感を感じられる方で、で、で、50歳なのにシワがない(笑)
リンクルショット使ってるんでしょうね^^
自分が実際に使用しているリンクルショットでしたので、この番組をみることができてとても良かったです。
これからもずっと使い続けよう、と心から思えました。
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